皮革の種類

 もっとも丈夫で用途も広い…
仔牛革カーフスキン Carf Skin  生後半年以内の仔牛の革…薄くキメが細かくって傷も少ない…最上質…
中牛革キップスキン Kip Skin  生後半年から2年くらいの革で…カーフよりもやや厚め…
牛革カウ・ハイド Cow Hide  生後約2年の牝の革…丈夫で厚い…
成牛革ステア・ハイド Steer Hide  生後3〜6ヶ月以内に去勢した牡の成牛革…最も多く使われている…
成牛革ブル・ハイド Bull Hide  オスで去勢してない生後3年以上の成牛…丈夫で厚くキメが粗い…
ピッグスキン Pig Skin  軽くて強く耐摩耗性に優れる…毛穴三つが特徴…
シープスキン Sheep Skin  柔軟・軽快なのが特徴…
ラムスキン Lamb Skin  生後1年以内の仔羊の革…キメが細かく柔らかいので高級手袋の素材に最適
山羊 ゴートスキン Goat Skin  羊皮よりは繊維が緻密で堅い…シボが特徴…
キッドスキン Kid Skin  子山羊の革…
鹿  柔らかで耐久性に富み洗っても堅くならない…


皮革語録
表革  銀面 (皮革の表面を表に使用したもの…)革特有のシワ模様がある…
スエード  銀面の裏側を使用・サンドペーパー等で起毛したもの…
バックスキン  鹿の銀面を起毛した革…
ベロア  スエードと同じで裏革を起毛したものスエードより毛足が長く繊維が粗い…
ヌバック  牛革の銀面をサンドペーパー等で削り…ビロードの風合いに仕上げたもの…
ヌメ革  タンニン槽で約3週間なめし…加脂・伸ばし・乾燥させた革…比較的柔軟性がある…
タンロー  タンニンなめしのローケツ用に作られた革・北米産が主…レザークラフトに最も幅広く用いられる革
エナメル革  銀面に油脂や合成樹脂を塗って光沢を出したもの…耐薬品性が強い…
シュリンク革  なめしの行程中に人工的にシワをつけたもの…(薬物処理)
型押革  銀面に加熱した模様の型を高圧プレスで押して仕上げたもの…
ワイルドレザー  ヌメ革をガラスで磨き…艶とやきムラを出したもの…
揉み革  革を揉んで優雅なシボをつけたもの…水揉み・角揉み・八方揉み等がある…
シュリンクレザー  なめし行程中に薬品を使って表面を縮ませた革…揉み革よりもシボが強調…
セーム革  山羊・鹿・カモシカの皮を油なめしした揉み革…柔らかで洗濯が出来る淡黄色の革…道具を磨く時に使う…
コードバン  馬の臀部をタンニンなめしして染色光沢を出した革…繊維が緻密…
アメ豚  ピッグスキンをタンニンなめししてアニリン染料で染色…吟面を摩擦してアメ色に仕上げた革…
底革  成牛革をタンニンなめしして厚く硬く仕上げた靴底革…底革を少し柔らかめに仕上げた革がサドルレザー…
床革  色んな革の厚み調整の為の革すきをした後の表革でない部分…裏張りに利用…

「ヌメ革」ってなんかヘンな名前ですよね。
何それっ?て思われるかもしれませんが…。

そもそも、ヌメ革とは、タンニン(植物の渋)でなめし、人工的に染色や塗料で
仕上げないナチュラルレザーのこと。革のそのままの風合いを楽しめる革なんです。

なめし上がった革は、傷・なめしムラなどの失敗を染色などで隠せないので
なめす前の原皮から良い素材が使われているともいえます。
カバン・ケース類・手工芸用に向く薄茶色の革…

 皮と革の違いってご存知ですか?
皮とは…動物からはいだ皮になめしなどの加工をほどこさないもの…
動物からはいだ生皮は腐り易いので…乾燥・塩漬け処理した皮を原皮…
原皮から毛を取り除きなめしたものを革(皮革)といいます…
ですから…毛の美しい保温性の優れたミンクのコートは毛皮というんですね…


   革製品のお手入れ…
まずは汚さないこと…マジックペンやボールペンなどは絶対禁物…
皮革はほとんどが水性染料で染められているので…柔らかな感触が保たれていますが…
シミや色落ちには充分注意が必要…
クリーナーで充分汚れを落とし…クリームで油分を補う…
塗りすぎは厳禁!梅雨時のカビの原因にもなります…
数回に分けて少量ずつ…

革によってはお手入れ法も変化すると思います…
これは一般的なお手入れ法です…


次に…小耳に挟んだユニークなお手入れ法
古くってカビ臭い革は思い切ってシャンプーで洗う…(^^ゞ
その後リンスに漬けて…
板の上にピ〜ンとシワを伸ばして陰干し…
捨てて良しと思ってやって成功したら・・・
こんなうれしいことはないですよね…\(^o^)/